Surrender
U2のボーカル・Bonoが2022年11月に発売する自伝
『Surrender: 40 Songs, One Story』の第3章「Iris (Hold Me Close)」から、
ニューヨーカー誌に一部掲載されていたのでさっそく読んでみました。
個人的に印象に残った部分をざっと箇条書きで。
・貴重な子供のボノの写真がまずいい
・アルバムのなかでもたまに言及がある「シダーウッドロード」も登場
・アイルランドとイギリスの関係
・父ボブはカトリック、母アイリスはプロテスタント と両親の宗派が違うことによる
子供時代の生活で感じた違和感みたいなのも描いている
・マウントテンプルの学校に行く様子
・レコードショップでの思い出
・脳卒中で倒れる母
けっこう赤裸々にダブリンでの子供時代を描いてます。
・・・よく過去のことをこれだけ覚えているなぁと感心。
レコードの話とか、
ロック好き少年だったんだなぁというのがみてとれます。
ザ・フーの『TOMMY』の話とか(一瞬だけど)最高。
当時のアイルランドに関する歴史的背景や宗教的な知識がないと、
「?」となりそうなポイントが少なくないかも。
ジョンレノンとボノが、
幼いときに母親を亡くしたことでよく対比されますが、
大人になっても「Mother」や「Iris」でお母さんを歌い続ける気持ちに少しは近づけるような。
あと、世界ツアー「Stories of Surrender」の序章として
ニューヨーカーフェスティバルで行われたインタビューの様子もこちらから読めます。
U2’s Bono on ‘Surrender’ Book: New Yorker Festival Interview Takeaways – Billboard
ざっと書きましたがまさに"回顧録"という言葉に恥じない内容。
来月英語版が発売ですが、ほんと楽しみにしてます。
今週のお題「最近おもしろかった本」
※追記(2023.5.22): あのビルゲイツからボノの回顧録が京都府立植物園の小さな図書館に寄付されたとのこと。暇があれば見に行きたいなと。