音楽業界の将来
Ted Gioia氏による「12 Predictions for the Future of Music」が
なかなか興味深かったので軽く紹介したいと思います。
ちなみにこのテッド・ジョイア氏、
ジャズ批評などで有名なアメリカの音楽評論家。
Ted Gioia氏は「あくまで占いにすぎないが・・・」という感じの前置きしたうえで、
今後10年における
「音楽の未来に関する12の予測」ニュースレターを投稿。
個人的におもしろいな、と思ったのは下記。 (※ざっくりまとめです)
- Fortniteのようなビデオゲームが
いわゆる"音楽サービス"よりも音楽をより良いものにしてくれるかも - 音楽は知っているけどアーディスト名は知らない、という現象が起こりやすくなる
ex:「あのランニング用のプレイリストに入っていたヤツ」 - 亡くなったアーティストがホログラム、伝記、ディープフェイクボーカルなどで
"復活"し、生きているアーティストの収益を圧迫しはじめる - 死んだミュージシャンがライブツアーをするようになり、
コストが下がればどこのバーでもエルビスプレスリーのショーを見られるようになる - 人々が聞く音楽を以前まで決めていた
ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンから、パワーシフトが起こり、
アフリカからのA-Pop、
インドまたはインドネシアからのI-Pop、
ラテンアメリカ、中国、東ヨーロッパなどの音楽が力を持つようになる - 「音楽の利益」の大部分は、収音楽業界に再投資する関心がないテクノロジー企業(Apple、Googleなど)に支払われる
- 音楽の技術革新は今までの音楽業界の外から生まれる。
- 人間のつながりで生まれる"コネ"的なものはいつになっても失われない
- 音楽は"音楽"というジャンルにとどまらないものになる
なんか悪い方向の予測が多く、良い未来が見えにくいですが、
10年もすれば今とは全く別の世界になっているかもしれませんね。
個人的にはホログラムで生以上のライブ体験ができるように
早くなってほしいな、と思ってますがまだまだ・・・。
やっぱりメタバースとNFTも音楽には間違いなく絡んできそう。
日本の音楽業界も海外勢に負けじと頑張ってほしいよね。
テッドジョイア氏のニュースレター「The Honest Broker」
かなり内容が濃くておもしろいのでぜひ原文で読んでみてください。
音楽アーティストの"語彙力"を比較したランキング - 音の壁ラジオ
最新版?のこちらもぜひ。