Bob Dylan@Rolling Stone誌
『「ローリング・ストーン」インタビュー選集 世界を変えた40人の言葉』という本を図書館で借りてきて、少しずつ読んでたりする今日この頃。
まだボブ・ディランの映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は見られてないんだけれど(来週見る予定)、
Bob Dylranブームが自分の中で再燃しつつあるので、
ボブディランの章から印象に残った部分を書き残しておこうかなと。
・『タイム・アウト・オブ・マインド』の「Cold Irons Bound」の出来はわりと不服だったらしい話。
B すごくストレスが溜まってたんだ。自分の思い描いたアッブテンポの曲が全くできなかったからね。
M 「コールド・アイアンズ・バウンド」は、そういった欲求から生まれたんでしょうか?
B そうだね。それは間違いないが、あの曲も僕が思い描いていたものにはなってないよ。自分たちがやった仕事には満足してるけど、バンドのみんながリフやリズムとかが全く出せなかったから、いくつかのアイデアを断念せざるを得なかったんだ。
1991年のグラミー賞での「戦争の親玉」パフォーマンスの裏話も興味深かった。
・Bob Dylan - "Masters Of War" - Live At The Grammy's 1991
前にもあの曲は反戦とは関係ないと言った通りで、アイゼンハワーが語っていた軍隊と産業のしがらみのことを歌ったものだ。いずれにせよステージに出て歌ったが、なんせ具合が悪くてね。しかも、連中がここまでのトラブルをチャラにするつもりなのが見て取れた。できるだけ場を取り繕うつもりではいたよ。ざっとこんな感じで・・・・・・プレスからすれば僕は場違いだったけど、結果的に絶好のタイミングになったわけだ。
自信のアルバムについて語っているのも印象深かった。
これまで作ったどのアルバムも、自分にとってのアメリカ像を投影したものだよ。僕にとってのアメリカはすべての船を持ち上げてしまう高波であり、他の国の音楽からインスピレーションを求めようとしたことはない。昔からりげなく取り込むかなんだ。 曲を書くとき苦労したのは、言葉のレトリックをいかにさりげなく取り込むかなんだ。曲に深い感情を込めることはしないね。
常に、自分の見たままが曲に反映されてるよ。
アルバム全体が語っているのは力についてだね。人生から何かしら学ぶとしたら、それは人間は力を得るためなら何をやるのも厭わないということだ。アルバムでは、力・ 富・知識・救済について自分なりの見方で語っている。これが偉大なアルバムであるとするなら、そうあって欲しいけど、壮大なテーマを扱っているからだろうね。高貴な言葉で語っているし、ある国の抱える問題や理想を、希望を持って語り、時代を超えて語ろうとしている。明日も今日や昨日と変わらぬいい日であることを望む。まさに、それを言おうとしたんだ。
物事は変わらなくてはならない。とりわけ変化を求められるものが一つあるとするなら、それは自分の内面世界だ。
最近、あまりしっかりきてなかった『Oh Mercy』あたりのアルバムがすごく響くようになって、「大人になったなぁ」と実感したりする今日この頃。
そうそう、「音の壁レター」のNewsletterで、
「ねじまき的ボブディランの10曲」のプレイリストを公開しようかと思ってたり。
『「ローリング・ストーン」インタビュー選集』、
ほんとにいいインタビューがたくさん読めるので、
また時間あるときにブログで記事まとめてみようかなと。
そろそろこの辺で。